ル・ブルージェ航空宇宙博物館
『ル・ブルージェ航空宇宙博物館』は、ル・ブルージェ空港(LBG)に隣接した博物館です。
入り口は、二階建ての小さな建物に見えるのですが、左右に巨大な格納庫が広がり、さらに奥に格納庫や屋外展示もあるという充実っぷりでした。
場所
パリ市内とシャルル・ド・ゴール空港の中間に位置しています。交通手段はバスやタクシーしかありません。
今回は、シャルル・ド・ゴールから、タクシーで向かいました。往路35EUR(渋滞にはまった)、帰路25EURでした。
なお、日本語の表記だと、『ル・ブルジェ』と目にしていたのですが、現地の方の発音は、『ル・ブルージェ』と伸ばしていたので、タクシー等で行き先を告げる時は、気をつけたほうが良さそうです。
館内
館内の見学は無料です。 しかし、コンコルドやB747、DAKOTA、Super Frelonの”機内"に入るためには、8EURのチケット購入が必要です。支払いは、現金のほか、カードでOKでした。
ただ、残念ながら私が訪れた時には、『C-47 DAKOTA』や『SA 321 Super Frelon』の展示場は、工事で閉鎖されていました。(それでもチケットの金額は変わらず。。。)
受付でいただいた館内マップです。
Concorde / コンコルド
パリには、4機のコンコルドが展示されています。そのうち、2機がこちらの博物館に保管されていました。(ちなみに、もう2機は、シャルル・ド・ゴール空港と、オルリー空港です。シャルル・ド・ゴールの機体はこちら。)
昨年お訪れた米国のスミソニアン博物館と合わせて、実物を見ることができたのはこれで4機となりました。
B.A.C-Sub Aviation
Concorde Prototype 001 / F-WTSS
コンコルドのプロトタイプ。
機内は検査機材のみで、客席は取り付けられていませんでした。
Aérospatiale-BAe
Concorde Sierra Delta 213 / F-BTSD
量産型13号機。
こちらは、AirFrance便として活躍した機体のため、ちゃんと客席が備え付けられています。機内は狭いです。B737の機体のほうが広い気がします。
ちなみに、2機は前方のハッチで連結され、続けて見学できるようになっていました。
写真を整理していて気がついたのですが、同じコンコルドでもコクピットの様子には、違いがありました。プロトタイプでは大きな円形状の計器があり、窓は小さく視界も悪そうです。
コンコルドは本当にかっこいいですよね。ほっそりとなめらかな機体と、ギアやエンジンのメカメカしさがたまりません。一度、乗ってみたかったなと思います。
Boeing 747 / ボーイング747
Boeing
747-128 / F-BPVJ
屋外展示のB741。
内部は内装が取り外され、骨格をみることができます。 床というより、はしごのような鉄柱です。シートは、足をその鉄柱に、”ちょこん”と乗せられているだけに見えます。
展示用に取り付けられた階段で、貨物室に降りることができます。航空機用のコンテナLD-3の一部が置かれています。下部が斜めに切り取られているような形状をしていますが、機体のカーブに合わせられていることがわかります。
最前部はファーストクラスのシート。階段を上がった2Fの客室は、ファースト用のラウンジになっていました。
2F前方はコクピット。機長、副機長席のほか、航空機関士席があります。
その他の展示物
その他、館内外では、多数の民間機・軍用機・宇宙機が展示されていました。とても、ブログの1記事中には収めることができない量なので、別ページを用意しようと思ってます。
スミソニアン博物館と比べて、やはりヨーロッパの航空宇宙関係の展示が多いのが特長です。また、コンコルドやB747のように、1機丸ごと保存された機体を、中に入って実際にみることができるのは、このル・ブルージェならではです。
展示物の物量ならスミソニアン、体験はル・ブルージェかなと、個人的には感じました。
時間の都合で、約1時間ほどの見学になってしまったのと、天気が悪く屋外の展示物をじっくりみることができなかったのが、とても残念でしたが”濃い"時間を過ごすことができました。
つづく。
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