横須賀市が主催する「日米親善ベース歴史ツアー」の後編です。
150人ほどのツアー参加者が集まると、基地司令代理の方の挨拶(日本語!)と、市のボランティア野方の写真撮影についての注意についてのお話がありました。
禁止事項は、「船舶メンテ中のドックの撮影」「基地からの潜水艦の撮影」「迷彩服の軍人さんの撮影」「正門ゲート通過時の撮影」でした。
こちらを守れば、基本的には撮影はOKですよという案外厳しくないと言う印象を受けました。
その後、身分証明書の確認をすませると、3班に分かれて、順番に入場です。各班50名程度で、それぞれの班には、案内役の市の方数名、お目付役の軍人さん2名(1等兵曹と2等兵層の方でした)、さらにボランティアの通訳さん1名でした。
コースは、基地内の青い線約5.5Kmのコースです。
ツアーのしおりにマップがあったので、公開してよいのでしょうということで、マップ上にプロットしてみました。
今回の目玉はやはり、幕末から昭和にかけてに作られて、現在も現役で使われているドライドックです。
写真は2号ドックで、1号3号に次いで明治期に入って作られたドックです。130年前に作られた施設が、今も現役で使われているというのは驚きです。
ちなみに、6号ドックも見学することができました。6号ドックは、大和型3番館建造のために作られたドックで、空母「信濃」が建造されたドックです。
ドック以外にも、昭和の歴史を見届けてきた建物がいっぱいです。
旧横浜鎮守府庁舎(現在日アメリカ海軍司令部)
旧横須賀海軍工廠庁舎(現下士官クラブ)
旧海軍病院門跡
艦艇は、残念ながら、空母「ジョージ・ワシントン」はグアムに向かってしまって不在だったものの、第七艦隊旗艦「ブルーリッジ」は、見ることができました。(外からですが)
昼食は基地内のフードコートや、別の建物にあるMcDonaldで取ることができます。
フードコートには、Wikipediaの横須賀海軍施設のページに記載のあるChinnabon、Subway、Manchu Wokのほかに、A&W、Popeyesなどもありました。
食後は20分ほど、付き添いをしてくれた軍人さんへの質問コーナーでした。
幕府が横須賀にフランス軍の技官を招いて、製鉄所を作って、近代的な工場運営が出来るようになって、造船所を作って、船が出来るみたいな横須賀造船所の歴史は、よく出来た箱庭シミュレーションゲームだな、なんて思ってしまいました。
食後は20分ほど、付き添いをしてくれた軍人さんへの質問コーナーでした。
幕府が横須賀にフランス軍の技官を招いて、製鉄所を作って、近代的な工場運営が出来るようになって、造船所を作って、船が出来るみたいな横須賀造船所の歴史は、よく出来た箱庭シミュレーションゲームだな、なんて思ってしまいました。
また、建設のために招かれたヴェルニーが日本に来た経緯も面白いです。アロー号事件で清との戦争をしていたフランス海軍は香港で軍艦建造をすることにしたと。で、そこで働いていたのがヴェルニーで、彼はこの功績でレジオンドヌール勲章を貰ってるようでした。軍艦の建造の人を終えた所で、ちょうど良いと、日本へ。彼は、戊辰戦争の最中も工事を続け、横須幕府の計画としてスタートした施設を、明治政府の下で完成させています。
ちなみに、もう一方の、幕府側の推進役の小栗上野介は、戊辰戦争で徹底抗戦を唱えたため、その後処刑されていました。
世界史的にも日本史的にも、色々な要素が関連してくるので、調べてみるととても興味深い施設です。
当初は、『普段入ることが出来ない所に入れる!』ぐらいのノリでしたが、行ってみると、見所満載で、かなり満足度の高いツアーでした。
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