2015年4月30日木曜日

France 2015/03 その11 移動編(駅-TLS空港)

LA NAVETTE AÉROPORT

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 トゥールーズの駅から空港までは、空港シャトルバス(NAVETTE AÉROPORT)で移動することができます。

 バスは20分間隔で出ており、45分ほどの移動でした。運賃は、大人1人5.5EURです。

 

乗車場所(トゥールーズ駅)

 バス停は、下記の地図にあるお店の奥のターミナルから出発します。

 

 

道順 (トゥールーズ駅〜バス停)

 SNCFの駅を出て右手に進んでいくと、写真のような、バスターミナルビルがあります。

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 左脇の歩道を歩きターミナルビルを過ぎると、奥に2階建ての立体駐車場風のターミナルが見えてきます。

 入り口は、グリーンの横長の看板のあたりです。

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ターミナルの入り口で、ようやく『NAVETTE AEROPORT』の文字発見。ここまで、どこにも看板がないので、初めての方には、なかなか難易度の高い気がします。

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ご丁寧にほぼ同じ場所の壁にも。しかも、両方の看板で、停車場の番号が違います。(20〜25 と 1〜2)。。。

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ターミナルの入り口から見て、奥に人が集まっているあたりが、空港行きのバスの乗車場です。

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 バス停は1番が正解でした。この日は、ストがあったようで、バスが運行されてませんでした。

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乗り方

 前の扉から乗車します。その際に、乗車時に運転手の方に5.5EURを支払い、乗車券を購入します。

 チケットは、バス内に設置してある機械に挿入し、セルフで検札(というか、利用済みの押印)をします。

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バスが2両連結されたタイプのバスで、車内広々としています。

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トゥールーズ=ブラニャック空港

 空港のターミナルから見て、右端のほうにあるバス停で停まりました。

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つづく

2015年4月28日火曜日

France 2015/03 その10 観光編(TOULOUSE)

トゥールーズ観光

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 トゥールーズは、エアバスの本社がある大都市で、カルカソンヌから電車で1時間ほどの場所にあります。綺麗な街並みということなので、2時間ほどあてもなく街をぶらぶらしてみました。

 

トゥールーズの街並み

 トゥールーズ=ブラニャック空港は、巨大空港なので、空を見上げると何本もの航跡が。

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素敵なデザインのベランダの柵と、茶〜ピンクの壁面が似合ってます。

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 こちらのベランダも、舞台のセットのよう。

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こちらも、渋い。

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 窓の形というか、縦横のバランスが絶妙。

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 トゥールーズの街中では、幾つもの回転木馬を見かけましたのですが、シックな街並みとの組み合わせはなんとも絶妙でした。

 私が訪れたのは、平日の午後でしたが、通りは人通りにあふれ、カフェでくつろいでいる人も多く、活気のある美しい街だったなという印象があります。

 皆さん、お仕事はどうしてるのでしょうか。。でも、 "生活の質”みたいなことを、すこし考えさせられました。

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つづく。

2015年4月26日日曜日

France 2015/03 その9 観光編(Canal du Midi)

ミディ運河 クルーズ

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 ミディ運河(Canal du Midi)は、1996年に世界遺産に登録された、トゥールーズから地中海までをつなぐ大運河です。

『ユネスコ 世界遺産 - 地域別リスト(ヨーロッパ1)

 大西洋からトゥールーズをつなぐガロンヌ川と合わせ、大西洋と地中海を結ぶ重要な輸送路だったそうです。フランスを横断する運河のため、土地の高低差を吸収するため『ロック』と呼ばれる関が随所に設けられています。

 今回は、ロックによる移動を体験できる、ミディ運河クルーズツアーに行ってきました。

 

場所

チケット売り場は、カルカソンヌ駅の目の前にある『マレンゴ橋(Pont Marengo)』のたもとにあります。

 

 クルーズ船が運行している時には、駅前に移動式のチケット売り場が設置されています。

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クルーズツアーのコース

 今回は、『Croisière Cité』という、1時間半ほどのツアーで、お値段は8.5EURでした。

 カルカソンヌ駅目の前のロックと、サン・ジャンのロック(Écluse Saint-Jean)の2つのロックを体験し、Uターンしてカルカソンヌ駅まで戻って来ます。ツアーガイドさんは、フランス語、スペイン語、英語で説明をしてくれました。

 私が事前に日本で調べていた時には、何時に出発するかわからなかったので苦労しました。ご参考にパンフレットを載せておきます。『DÉPART』と描かれている列が、出発の時刻です。(10h30は、午前10時30分ということです。)  運行は、4月〜10月までの間で、その他の月のタイムテーブルはありません。また、月によって微妙に運行時間が違うので注意が必要です。

 パンフレットは、あくまでも私が乗船した時のものです。変更の可能性があります、現地で正しい時間をご確認ください。 

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ロックの仕組み

 ロックとは、土地の高低差を吸収する際に運河の各所に設けられた関で、()の形をしていてクルーズ船ぐらいの大きさであれば2-3 隻は同時に収まりそうな大きさです。入口と出口に両開き式の開閉可能な関が付いていて、船が入ると、両方を閉じて、 ロックの中を注水または排水することで、船を上下させることができます。

 

関を閉じて注水中のロック。手前側が低い土地のため、奥のクルーズ船がロックに入ることができるように、事前に注水をしています。

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 クルーズ船が出発すると、ロックはすでに注水が完了し、片方の関を開いた状態になっています。

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ロックにクルーズ船が入ると、後方の関が再度閉じます。この間に、船員さんが、素早くロック周囲の杭と船をロープで結び固定します。

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両方の関が閉じると、排水を行い、船の位置を下げます。

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排水が完了すると前方の関が開き、ロックの外に出ます。

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 船を上げる場合は、ロックに注水します。こちらは、水しぶきが立ち、なかなかダイナミックです。

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運河の風景

 ロックは面白い仕組みですが、ミディ運河自体はほとんど流れがなくゆったりとした静かな場所でした。

 運河が活用されていた当時は、船を馬などで引いていたようです。そのため、運河の両脇には、背の高い木々が馬や人の日陰になるように植えられていました。

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つづく。

 

 

2015年4月24日金曜日

France 2015/03 その8 宿泊編(Hôtel de la Cité)

ホテル・ド・ラ・シテ カルカソンヌ (スーペリアルーム ガーデンビュー)  

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 カルカソンヌでは、城壁の中の”シテ"にあるこちらのホテルに泊まりました。

 旧司教邸を改装した建物で、聖堂の隣に位置し、室内からは塔や城壁の外の街や景色が見えました。シテの中のホテルを何件か見かけましたが、こちらのホテルがもっとも立地の良いのではないかと思いました。

 

場所

 SNCFのカルカソンヌ駅からは、シテまで徒歩で30分程度、車で10分程度かかります。 さらに、自家用車やタクシーは”シテ”の中には入ることができませんので、ホテルの車に乗り換えて、ホテルの前まで連れて行っていただきます。

 観光客の溢れるナルボンヌ門や城壁を抜け、車で進むのは、ちょっとした優越感を感じてしまいます。

 スーツケースを抱えての徒歩の移動は大変厳しいと思いますので、ホテルの予約時に、上記の車の手配をすることをお勧めします。駅、シテの駐車場、それぞれで、到着時には車が待ってくれていたためスムーズに移動できました。 

 


客室

 部屋に向かう廊下やエレベータも、大変、雰囲気があります。
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  ホテルの係りの方は部屋までの案内の途中で「とても素晴らしいお勧めの部屋だ」と言っていました、間違えて行ってしまった向かいの部屋について。「でも、こっちもリフォームしたばかりで同じくお勧め」と、焦りながらフォローしてました。

 窓からは、美しい中庭と塔や外の市街地、それに青空が見える最高に気分が高まる確かに良いお部屋でした。 

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 室内は、上品で統一感のある家具に囲まれ、優雅でくつろぎの空間となっていました。シテの雰囲気をそのまま感じ続けたいから、内部のホテルに泊まっているわけです。期待を裏切ることない室内の様子でした。

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 水周りも、古い建物とは思えないほど清潔感があり、かつ雰囲気を壊さないようにリフォームがなされていました。 

 マット、バスタオル、ハンドタオル、バスローブ、ドライヤーが用意されています。ドライヤーは、きちんとした普通のハンディ式のものでした。

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 蛇口やハンドル、シャワーヘッドは、それすらも絵になる感じでした。

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アメニティ

 アメニティは、『DAMANA』というブランドのものでした。

 栄養ドリンクのように見える瓶に、シャンプーやリンス、ボディローションなどが入っていました。オシャレ感が高すぎて、ちょっと照れます。いずれも、甘く上品な香りがしました。 

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ラウンジ

 ホテルの奥には、ゆっくりとくつろげるサロンがあります。(飲食物はありません)

 私が泊まった部屋の軽やかな上品さとはまたちがったテイストで、室内の調度品が、豪華で重厚感の溢れる空気を作っていました。

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食事(朝食)

 朝食は、ホテルのメインダイニング『La Barbacane 』で取ることができます。

 初日以外に他の宿泊客を見ることがなく、この空間を毎朝独り占めしていました。

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 パン。出来立ての本場のバゲットというのは、こういうものなのかと。パリパリの皮が香ばしく、バターと小麦の香りが食欲を誘い、一本丸ごと「もしゃもしゃ」食べたい衝動に駆られてしまいました。

 こちらのパンを作っていた方と偶然チェックアウト時にお目にかかることができたのですが、「日本の沖縄にいたことがある。世界は狭いね」と言ってました。

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 そのバゲットには、『ボルディエ』のバター。無塩バターのようでした。無塩バターをパンに付けて食べる機会があまりないのですが、こってりなめらかな感触とうっすら甘いコクのある風味が、バゲットにぴったりでした。

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パンケーキと、蜂蜜やメープルシロップ。パンケーキの奥のものは、砂糖がうっすらとまぶされたクラッカーのようなものでした。「ローカルの職人技のもの」ってプレートは、郷土料理とか名物料理ということでしょうか?

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シリアルも。

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 生ハム数種類とサーモン。

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 チーズも何種類も用意されています。

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 ホットミールは、ソーセージやベーコン、スクランブルエッグ、マッシュルーム、焼トマトでした。

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その他に、卵料理を注文することができます。

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 飲み物。ジュースが数種類。コーヒーや紅茶も、頼むことができます。

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 フルーツも種類豊富でした。

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ヨーグルトも『ボルディエ』。うっすらとフランボワーズ風味がする、濃厚な味のヨーグルトでした。

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食事(夕食)

 夜の『La Barbacane 』にも訪れてみました。

 オフシーズンにもかかわらず、レストランは満席になっていたので驚きました。予約が必須だと思います。なお、火水はお休みなので注意が必要です。

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 まずは、シャンパンを、たまにはロゼで。Billecart-Salmon Brut Rose。

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 アミューズ。

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野菜をムース状にしたものでした。

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 スターター。フォアグラと鴨肉。グレープフルーツとマーマレードのソース。臭みが全くなくクリーミーなフォアグラと、塩味のきいた熟成された鴨肉はソレだけでも美味しいのですが、ソースをつけるとさらに爽やかさがプラスされました。

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メイン。牛フィレ肉とジャガイモとトリュフのチュロス。柔らかいフィレ肉とふんだんに散りばめられたトリュフが贅沢でした。また、チュロスの食感がいいアクセントだなぁと感心しました。

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アヴァンデセール。イチゴと生クリーム。

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グランデセール。メレンゲとレモンのタルト。甘酸っぱいレモンの風味のシャーベットと、さっくり香ばしいタルト生地が

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エスプレッソとプテイフール。

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 アラカルトで、前菜・主菜・デザート(グランデセール)に、ランドックの赤ワイン(グラス)とエスプレッソで、110 EURほどでしたが、お値段の価値以上に楽むことができました。

 

 料理の味はいうまでもなく、サービスもしっかりしている点は、大変感心させられました。

 満席で忙しい中でも、支配人らしき方やウェイターの方が様子を尋ねてきてくださったり、デザートのお勧めを聞くと、「今食べたxxxの後だとyyyがお勧めです」と、テンポの良さと言い回しが、「あ、それいいな」と思わせるスマートな勧め方でした。

 また、ソムリエの女性も、自分がワインがあまり好きではないがせっかくなので料理に合うものをと伝えたところ、たかがグラスワイン一杯にもかかわらず、酸味や果実味やスパイシーさなどの違いを細かく説明して、真面目に考えてくださいました。

 

 しかし、自分で注文した料理は、メニューにも書いてあるので覚えているのですが、それ以外は「スモークしたラディッシュとなんとかのスープっていってたなぁ。。。。」程度しか聞き取れませんでした。本格的な料理や食材の名前は難しいなと痛感してしまいました。

 

バーラウンジ

 行くことはありませんでしたが、一応、レストランの手前にあったのでパチリ。

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その他

 ホテルでは、朝食時は結構年配の女性が切り盛りしていたのですが、宿泊客も少ないせいか、あるいは連泊する客が珍しいのか、とても親切にしていただきました。

 その方に、「ここのは美味しいから是非に」と勧められたのが、このアスパラのオムレツでした。

 絶妙な茹で加減のアスパラの輪切りが爽やかで、見た目にも美しいオムレツでした。旅先で稀に「死ぬまでにもう一度たべたい。」「食べるためだけにその場所に行っても良い」と思わせてくれる料理に出会うことがあります。私にとって、このオムレツは、そんな料理の一つとなりました。 「美味しかったよ!」と伝えると、「おいしかったのー?」と本当に嬉しそうに喜んでくれたのが印象的でした。

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 リゾートでのんびりも、都市部でエンターテイメントを楽しむのも良いですが、田舎で人の温かさに触れるというのも良いものですね。まさか、ヨーロッパでそのような経験をするとは思いませんでした。

 

 

 つづく。

 

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