カルカソンヌ(Carcassonne)
カルカソンヌは地中海に面し、スペインにも程近いラッドック地方のオード県の県庁所在地です。
今回はここを旅の目的地と定め、数日滞在してみました。
ちなみに、日本語だと『カルカソンヌ』または『カルカッソンヌ』の表記が一般的のようですが、現地の方の発音は『カル・カッソン』のように私には聞こえました。
世界遺産『歴史的城塞都市カルカッソンヌ』
カルカソンヌには、1997年に『歴史的城塞都市カルカッソンヌ』としてユネスコの世界遺産に登録された”シテ”と、1996年に同じく世界遺産に登録された『ミディ運河』があります。
『ユネスコ 世界遺産 - 地域別リスト(ヨーロッパ1)』
“シテ(Cité de Carcassonne)"
“シテ”は、小高い丘の上に周囲約3kmの二重の城壁に囲まれた街です。中には、複数の商店、レストラン、数件のホテルまであります。
写真は、城壁と城壁の間で撮影をしました。城壁の高さは不明ですが、4-5階建てのビルほどの高さだったのではないかと思います。写真で城壁の高さが伝わると良いのですが。
古代ローマの時代からの由緒ある街のようですが、フランスとスペインの国境が画定した後は衰退し、城壁や塔も荒廃していってしまったようです。
そのため、現在我々が見ている城壁や塔は、1800年代中頃に修復されたものですが、時代考証的には正しくないものもあるようです。例えば、上の写真の等は、三角形のとんがった形をしていますが、本来は下のようなテラコッタの屋根だったようです。
みどころ
コンタル城(Château Comtal)
ナルボンヌ門(Porte narbonnaise)
オード門(Porte d'Aude)
サン・ナゼール・バジリカ聖堂(Basilique Saint-Nazaire)
当時の面影を残す美しい町並み
旧橋ポン・ヴィユー(pont vieux) とシテ(Cité de Carcassonne)
カルカソンヌの魅力
“シテ”の内部は常に観光客で溢れ、商店やレストランも盛況のようでした。
そんなにぎやかな場所ではありますが、ふとした瞬間に、周囲に人の気配がなくなる時があります。そんな時に目に入る美しい光景には、一瞬、自分がファンタジーの世界に紛れ込んでしまったかのような、そんな錯覚を与えてくれる不思議な力がありました。
つづく。
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