全日空 215便 シャルル・ド・ゴール空港行き ファーストクラス
マイルを利用した特典航空券で、半年ぶりのファーストクラスでの旅行です。
今年4月中旬より、ANAマイレージクラブでは、特典航空券の交換ポイントの計算方法がゾーン制になります。すると、パリ行き往復が16.5万マイル(レギューラーシーズン)になってしまいます。その前に滑り込みで、12万マイルで特典航空券に交換し、旅行に行っておくことにしました。
Flight | NH215 HND-CDG | F(2K) |
---|---|---|
Fleet | B777-381ER(B77W) | JA777A |
F(8) / C(52) / PY(24) / Y(166) | ||
Remarks | 国際線長距離仕様(F SQUARE) |
機内
『ANA FIRST SQUARE』 仕様のB777で、1-2-1の全8席です。今回は、2列目窓際の席でした。
ファースト客は私も含めて2名で、静かな時間を過ごすことができました。
とはいえ、座ってしまえば、このように周囲の席の様子が視線に入らないようになっているので、 左右前後に乗客がいたとしても、全く気にならないであろうと思われます。
シート前方の足置きには、機内持ち込み可能なサイズのキャリーバッグが入り、さらに幅に余裕のある状態です。なお、足置きと言いつつ、離着陸ポジションだと、私の身長では足が届きませんでした。それほど、前後にも余裕があるシートになっています。数値にすると、幅は33インチ(約84cm弱)、長さは76インチ(約193cm)です。
搭乗後、ジャケットやコートを預かっていただき、荷物を置いて一息つくと、タイミングを見計らったかのように、リラックスウェアへの着替えを促されてトイレへ。
ウォシュレット付きの清潔なトイレです。搭乗中、いつトイレに行っても、常にこの掃除済みのこの状態が保たれているのは、すごいなと感心してしまいました。
食事 (ウェルカムドリンク 〜 アミューズ)
着替え後、出発を待つ間に、ウェルカムドリンクのサービスがあります。
小さな青いトレーに、オレンジジュースとシャンパンの入ったグラスが2脚並んで、その手前に花が添えられていました。とても、優雅で贅沢なシーンでした。「はっ」とさせられるようなサービスを受けると、とても良い気分転換になります。
シャンパンを飲んでいると、チーフパーサの方がいらっしゃって、向かい風の影響で到着が少し遅れそうなことと、乗り継ぎ等は大丈夫か?と、丁寧にご説明をしてくださりました。
その後すぐに、機体が滑走路に向けて動き出し、離陸となりました。
離陸後、ベルト着用サインが消えると、食事の準備が始まります。
しっかりとしたメニューカバーに、ドリンクとフードのメニュー冊子が収められ、手渡されます。
ドリンクは、いつものKrugを。
ビジネスと違って、脚付のフルートグラスで出されます。また、グラスの半分〜1/3ぐらいになると、速やかにボトルを持って現れるCAさんから注ぎ足されます。なので、手持ち無沙汰になったり、オーダをする必要がありません。
アミューズ。 2種の胡麻のチーズバー、蟹と小海老のサラダを巻いた紋甲烏賊のスモーク、フォアグラのムース びわ見立て、ソフトドライビーフでロールしたサワーチェリー パルメザンチーズ風味 。
食事 (離陸後)
アミューズをいただいていると、食事をどうするか、確認に来ていただきました。
メニューを見ていると、日本発便の和食が『祇園にしかわ』とのコラボレーションということで、和食を選ばせていただきました。
先附 (飯蛸、蛤の木の芽味噌添え)
柔らかな蛸とホタルイカを口に入れると、爽やか木の芽味噌の風味が広がります。
お椀 (筍真丈)
良く効いたお出汁と、ふわっふわっの真丈。
お造り (あん肝、穴子湯引き、茶ぶり生子、胡麻ぽん酢)
なめらかなあん肝と柔らかな穴子は嫌な臭みが全くなく、コクのある胡麻ダレで頂くと、ほっぺが落ちそうになりました。
焼物 (鱒味噌幽庵焼き、手綱さより照焼)
丁寧に焼かれたお魚の身は、肉厚で食べ応えのある食感が、まるで鶏肉のようでした。
箸休め (鯛の白子冷し羽二重蒸し)
取肴 (蒸し鮑わかめ巻き、えんどう豆寄せ、鰯土佐煮、鯖寿司、菜の花、牛蒡胡麻和え )
温菜 (湯葉饅頭、焼甘鯛、生姜餡掛)
デザート (いちじくとプラムのクグロフ 銀座のはちみつを使用したアイスクリームを添えて)
お腹がいっぱいになってしまい、御飯、お味噌汁はパスしてしまいました。でも、甘いものは別腹です。はちみつのやさしい甘さのアイスクリームでした。
お茶菓子
食後にコーヒーを頂きました。コーヒについてきたお茶菓子です。
就寝
食事が終わり、コーヒーをいただきながら本を読んでいると、ベットメイクをして頂きました。今回は、他の席が空いていたため、別の席に布団を用意できる旨ご案内頂きました。ファーストの席を2つ占有することになってしまい、ちょっと恐縮してしまいます。
ベッドには、アロマのカードも添えられていていました。こういう心配りは嬉しいです。
FIRST SQUAREの場合は、腰に手を当てて両肘を広げた姿勢を取っても、まだ僅かなスペースがある程度の幅があります。そのため、寝返りをうったり、横になって丸くなったりと、自由な姿勢で眠ることができます。
これが、ANAのビジネス(STAGGERED)の場合、同じくフルフラットになりますが、幅が狭く、寝返りをうったりする際には、少し気をつける必要があります。両方を経験してしまうと、ビジネスの幅がギリギリなことは、意外に気になってしまいます。
ファーストでは、しっかりとしたベットパッド(西川のAiR)と枕(エンジェルフロート)と十分なスペースのシート(ベッド)、さらにリラックスウェアのおかげで、とても気持ち良くグッスリと眠ることができます。
今回のフライトでは、5時間半ほど眠りました。機内で寝ているにもかかわらず、驚くほど深く眠ることができ、寝覚めも爽やかでした。
目が覚めて自席に戻り、シェードをあげて外を見てみると、一面の銀世界が広がっていました。
食事 (着陸前)
目が覚めてからも、ベッドでゴロゴロしたり、本を読んだりしていました。そして、到着の2時間ほど前になると、改めて食事のご案内がありました。
別に、和食が大好きというわけでもないのですが、毎回、和洋どちらが美味しそうか真剣に悩んだ上で、結果的に和食ばかりになってしまっています。
小鉢(白和え、蕨)、煮物(筍、蕗)、主菜(境港サーモン)、御飯、味噌汁、香の物(海苔、納豆、ちりめん山椒)
油の乗ったサーモンは、薄味でもしっかり味わいが感じられとても美味しかったです。ちりめん山椒は、山椒の爽やかな風味と塩味のちりめんが、御飯にぴったりでした。
さらに、「おためしください」と、メニューにはない"からすみのふりかけ”を頂きました。こちらも、塩味のきいた濃厚な味で美味しかったです。
アメニティ
各座席に配布されているアメニティですが、先日、リモワのケースからサムソナイトに変わったようです。
表側に『ANA 』のロゴ、裏面に『SAMSONITE』のロゴが付いています。
中身は、これまでと同様に、『ザ・ギンザ コスメティックス』のベーシックケアセット。化粧水、乳液、洗顔料、コットンです。
さらに、ANAのアイマスク、耳栓、歯ブラシでした。
上記のアメニティやスリッパは、持ち帰ることができます。
また、飛行機が着陸のため降下を始める前に、リラックスウェア(写真は以前のフライトのもの)から自分の服に着替えます。その際に、「お持ち帰りになりますか?」と聞かれましたので、リラックスウェアを持ち帰ることも可能なようです。(私は、前回、頂いていたので、今回は辞退いたしました。)
その他に、こちらは持ち帰りは不可ですが、座席には、ノイズキャンセリングヘッドフォン、ひざ掛け、カーディガンが備えられています。
その他
ふと、CAの方に「お土産は、どう言ったものが喜ばれるでしょうか?」と伺ってみたところ、お忙しいところ、わざわざ皆さんでお話を していただき、いくつかのお店をピックアップしてくださいました。 日本にもあってメジャーで現地でも手に入りやすいものと、日本にはないオススメのお店をそれぞれ教えていただきました。
旅先で試行錯誤している時間もないので、こういった情報をご提供いただけるのは、大変助かります。
降下前に、快適な旅の余韻に浸りながら、外を眺めていると、桜の香りのお茶をお持ち頂きました。今年はまだ、桜の花を見ていませんでしたが、すこし見に行った気分に浸ることができました。
こちらをまったりと飲みながら、定刻より多少遅れましたが、無事、シャルル・ド・ゴール空港に到着しました。
つづく。
0 件のコメント:
コメントを投稿